電動自転車(電動アシスト自転車)と外観が似ているモペットですが、ふたつにはどんな違いがあるのでしょうか。今回はモペットと電動自転車の違いについてご紹介します。
モペットを運転する際に必要なものについても解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
モペットと電動自転車の違い
モペットと電動自転車には、以下3つの違いがあります。
- 自走かアシストか
- 免許の有無
- 歩道走行の可否
それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
自走かアシストか
まずひとつめの違いとして、自走できるかアシストのみかが挙げられます。
モペットはフル電動自転車なので、電動モーターのみで自走が可能です。そのため、付属しているペダルを漕がなくても走れますよ。スロットルをひねるだけで自走できるので、原動機付自転車と同じように扱えます。もちろん、ペダルが付いているので自転車として使えるのも便利なポイントです。
それに対して、電動自転車は自走はできません。電動アシストのみなので前に進むためにはペダルを漕ぐ必要があります。とはいえ、通常の自転車に比べると少ない力で走れるので走行は非常に楽ちんです。
免許の有無
電動自転車に乗る場合は免許は必要ありませんが、モペットに乗る際は免許が必要です。モペットは電動モーターのみで完全に自走ができるので原動機付自転車と同じ扱いを受けます。そのため、モペットに乗る際は必要な免許を取得してから乗りましょう。
歩道走行の可否
電動自転車は、道路交通法に定められた条件を満たしていれば歩道を走行できます。しかし、モペットは道路交通法で原動機付自転車に分類されるので、歩道の走行ができません。人力で走行しても原動機付自転車として見られるので注意しましょう。
モペットで歩道を利用できるのは、降りてから車体を手で押して歩く場合のみです。
モペットを運転する際に必要なもの
モペットを運転する際には以下のものが必要です。道路交通法で義務付けられているのでチェックしておきましょう。
- 運転免許証
- ヘルメット
- モペットの装備
- 自賠責保険
原動機付自転車と同じ扱いを受けるので、交通違反にならないよう準備してくださいね。
運転免許証
モペットの運転に必要な免許は、原動機付自転車免許や普通自動車免許などです。ただし、車種によって必要な免許が異なるので購入前に確認しましょう。人力の走行であっても原動機付自転車の運転として見なされます。モータ・人力に関わらず運転免許証が必要なので注意してくださいね。
また、モペットは通販でも手軽に購入できますが、利用する際は必要な免許を必ず確認しましょう。商品紹介ページなどに記載があるので忘れずチェックしてくださいね。免許なしで運転すると無免許運転になり罰則を受けたり、反則金が発生したりするので注意しましょう。
ヘルメット
モペットを運転する際にはヘルメットも必要です。原動機付自転車と同じ扱いを受けるので、道路交通法に従って必ず着用しなければなりません。
一般原動機付自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで一般原動機付自転車を運転してはならない。
道路交通法第71条の4 第2項
モペットの装備
モペットは原動機付自転車と同じ扱いなので、運転する際には以下の装備が必要です。購入後は部品に異常がないか定期的に点検もしましょう。
- 前照灯、番号灯、尾灯、制動灯、後部反射器
- 警音器
- 消音器
- 方向指示器
- 後写鏡
- 速度計
- ナンバープレート
自賠責保険
モペットは原動機付自転車として同じ扱いのため、自賠責保険への加入義務があります。すべての自動車に加入義務があり、無保険で運転した場合は罰則が課せられるので注意しましょう。
自賠責保険では対応しきれないような事故もあるので、万が一のことを想定して、任意保険にも加入しておきましょう。
まとめ:モペットは原動機付自転車
モペットと電動自転車の違いをまとめると以下のとおりです。
- 電動モーターかペダルで走行
- 運転免許証が必要
- 歩道の走行は負荷
- ヘルメットやナンバープレート、自賠責保険などが必要
- ペダルで走行
- 運転免許証は不要
- 条件を満たせば歩道の走行が可能
- ナンバープレートや自賠責保険などは不要
モペットは原動機付自転車、電動自転車は自転車扱いです。ふたつとも形状が似ているので、誤って交通違反にならないように気をつけましょう!
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