プリゴジンの乱とは?ワグネル率いるプリゴジン激怒の理由

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ロシアのプリゴジン氏が激怒し、とうとう自国の国防省に対し宣戦布告をされました。

この事を受け、SNSではプリゴジンの乱と呼ばれています。

ここでは以下の事について見ていきます。

この記事でわかる事
  • プリゴジンの乱とは何か
  • プリゴジンが激怒した理由
目次

プリゴジンの乱とは?

プリゴジンの乱とは、プリゴジン氏のロシア国防省に対する反乱のことです。
プリゴジン氏がワグネルの創始者である事から別名、ワグネルの乱とも呼ばれています。

ロシア国防省に対するプリゴジン宣戦布告

2023年6月24日午前3時、プリゴジン氏からロシア国防省に対して、宣戦布告がされました。

プリゴジン氏宣戦布告原文

以下、google翻訳による日本語翻訳文です。
おおよその内容は汲み取れるかと思います。

プリゴジン氏の宣戦布告文 日本語訳

プリゴジ氏のメッセージ全文「ロシア国防省に宣戦布告」

「PMCワグナー指揮官評議会は、この国の軍事指導部がもたらす悪を阻止しなければならないという決定を下した。

彼らは兵士の命を無視しています。彼らは「正義」という言葉を忘れてしまいましたが、私たちはそれを取り戻します。

今日私たちの仲間を破壊した者たち、何万、何万ものロシア兵士の命を破壊した者たちは罰せられるだろう。

私が尋ねているのは、誰も抵抗しないということです。抵抗しようとする者は全員、我々は彼らを危険とみなし、途中の検問所も含めて直ちに破壊します。そして私たちの頭上に見える航空も同様です。

私は皆さんに、冷静さを保ち、挑発に屈せず、家に留まるようにお願いします。理想的には、沿道の人々は外に出ないでください。

始めたことを終えたら、祖国を守るために前線に戻ります。

大統領権限、政府、内務省、ロスグヴァルディア省、その他の省庁は従来通り業務を継続する。

私たちはロシア兵を破壊する者たちに対処します。そして私たちは最前線に戻ります。

軍隊の正義は回復されるだろう。そしてこの後はロシア全土に正義が与えられるだろう。」

文面を見るからに、国防省に対し相当怒っている様に思えますよね。

ロシア南部ロストフ州軍事施設を占拠

2023年6月24日午後1時30分、プリゴジン氏は飛行場を含む軍事施設はわれわれの支配下にある」と主張されました。

この時ワグネルは、ロシア南部ロストフ州のロシア軍南部軍管区司令部に入ったとされています。

プーチン大統領が裏切りと警告

2023年6月24日午後4時、プーチン大統領は演説で

「われわれが直面しているのは裏切りだ。驚異から祖国を守る為のわれわれの行動は厳しいものになる」

「この犯罪に巻き込まれようとしている人々が致命的で悲劇的な過ちを犯さぬよう、唯一の正しい選択を強く求める。つまり犯罪行為に加担することをやめるということだ」

と言われました。

ルカシェンコ大統領との協議

2023年6月25日午前2時、ルカシェンコ大統領がプリゴジン氏と競技を行った事がSNSで発信されました。

1日中協議した結果

「ロシアの領土で流血の事態になることは許されないという事で合意した」

「プリゴジン氏は、ロシア領内でのワグネルの戦闘員の移動を止め、緊急緩和の為のさらなる措置を講じるというルカシェンコ大統領の申し出を受け入れた」

とされています。

ワグネルがモスクワから撤退

流血を避ける為、プリゴジン氏はワグネルをモスクワから撤退させました。

ワグネル率いるプリゴジン激怒の理由

ワグネルを率いるプリゴジン氏激怒の理由は、「官僚の利益目的による戦争だ」と考えられる為です。

ロシアを愛し、プーチン大統領に忠誠を誓うプリゴジン氏ですが、国防省に対し激怒されました。

プーチン大統領の掲げる目標とは異なると考えられる為です。

プーチン大統領の掲げる目標

ウクライナを武装解除し、正当化させる

官僚の利益目的の戦争発言

プリゴジン氏は、ロシアがウクライナに侵攻した理由を「ロシア軍トップが嘘でプーチン大統領を騙したからだ」と主張しました。

騙したとされる内容は

ロシア国防省はウクライナとNATO(北大西洋条約機構)全体がロシアを攻撃する計画だ

プリゴジン氏はテレグラムに動画を掲載し怒りを示します。

ロシア国防省によるねつ造は日常の些細なことにも浸透している

「ウクライナ戦争はショイグ国防相が元帥に昇進するために必要だっただけだ」

「ロシア上層部の利益のためにもウクライナ戦争は必要だった」

オリガリヒたちは戦争を必要としていた。今もロシアを実際に支配する勢力が戦争を望んだ」

引用:yahoo news

ロシアの為の戦いではなく、国防相の昇進やオリガリヒ氏等富裕層の為の戦いと思われている様です。

もし本当にそうなら、怒りが込み上げてくるのも仕方ありませんよね。

命を粗末に扱う官僚に激怒

プリゴジン氏は自身の指揮する民間軍事会社ワグネル兵の命を粗末に扱う国防省に対し激怒しました。

「エリート官僚のクズどもよ! お前らの子どもを戦場に連れてこい! 子どもが死んだら葬式に出して埋葬しろ。それで市民は納得するさ」

と発言されています。

引用:FNNプライムオンライン

「戦争は庶民にやらせておいて、自分は高みの見物」という官僚の態度に怒りを表されたのでしょうね。

プリゴジン氏自身も勝ち目の薄いと感じる戦いに対し、戦線離脱すると反逆罪とされる為、逃げ場のない状況なので苦しく、怒りも湧いてくるはずです。

因みに5月末のインタビュー時点で、ワグネルの兵は死者2万人を出しています。

目的である非武装化とは逆の結果に激怒

プリゴジン氏は目的である非武装化とは逆の結果に激怒しました。

政府の方針は「ウクライナの非武装化と正当化」です。

しかし政府の指示通り自身の指揮するワグネルの兵を動かした結果、ウクライナは武装化し世界最強の軍を持つ国になると言う、目的とは逆の結果になりました。

引用:FNNオンライン

国の為、プーチン大統領の為に多くの犠牲者を出しながら指示通り動いていても逆の結果になってしまいました。

最初から平和の為に話し合いで済ませれば被害なく済んだ話なのかもしれません。

ワグネルがロシア軍に攻撃された

2023年6月23日、プリゴジン氏はウクライナへの軍事侵攻を行なっていたところ、ワグネルがロシア軍に攻撃されたとし、SNSで激怒しました。

最後に

ここでは、プリゴジンの乱とプリゴジン氏が激怒した理由について見ていきました。

もし、国防省や富裕層の利益の為だけによる戦いであればウクライナとロシアどちらも本当に悲しい戦いです。

1日でも早い終結が来る事を祈ります。

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